ハムスターのぼくら
死に対する恐怖はどこからやってくるのだろうか。
蛇を怖がる人と、死を怖がる人を比較すると、多分死を怖がる人の方が多い。
お化けや殺人鬼やヤクザや異性や異常気象や。
そんなものと比較しても。
一番怖がられてるのは死ではないかと思うのだ。
「死が怖い」
個体が生き残るのだろうか。
ならなぜ、「死の体感」たるジェットコースターやバンジージャンプや飛行機による旅行やVRでの恐怖体験をみんなしたがるのか。
カラカラ。
理解できないけど、体感はしたくて、でも現実にはしたくない。
それはまるで。
外に出て走り回るのは嫌だけど。
安全なば背負っで永遠にタイヤを回していたいハムスターのようではないかと。
もしかして、空のどこかで。
誰かが、僕らを上から見て。
ハムスターを飼う僕らのように。
僕らは飼われているんだろうか。
なんていう話を肴に酒を飲んで。
今日もご機嫌。
さあ、明日も頑張りましょう。