好きなこと
この歳になっても、まだ自分が何を好きかわからない。
いや、人生は楽しいし、毎日忙しなく楽しくやってるんだけれど・・・「これこそ私の好きなこと!!」というものは見当たらない。
読書が好き。ランニングが好き。自転車が好き。料理、旅行、カラオケ、おしゃべり、お絵かき・・・。
好きなものといえばまあ、好きだけど、これが特別というものはない。
じぶんは何が好きだったんだろう。
そんなふうに悶々と過ごしていたある日、ふと気づいた。
何かしら考えコトをすること。
それはもう、絶えずやっている。
「あー、もう考えたくなーい!!」と叫び出すことはない。
いつだって何かを考えている。考えて、仮説を立てて、検証する。その繰り返し。
その対象は別にご立派なことではない。
なんであそこであんなことが起きたのか。
なんであの人はあんなことを言ったのか。
それだけ。
だけどそれは私が呼吸をするように好きなことだったんだ・・・!!
と自分で納得していたのも束の間。
物の本で「人間とは生得的に仮説を立て検証する生き物である」
と書いてあって納得。
そう。考えるというのは、息をするようなものなのだ。
呼吸が好きです!!深呼吸はもっと好きです!!なんていう人はいやしない。
はあ。
今日もまた、「何が好きだったんだっけ」と思いながら、夕飯を作るのだ。