一体お金の何に価値があるんだろう
熱出して寝込んでおります。
寝込んでる時って、不思議といろんなことを悶々と考えて、それが結構クリアになってくることがあります。
お金ってなんで価値があるんでしょうね。
お金という物体そのものの価値はとても低いです。
紙も金属も、(ある程度特殊性はあろうと思いますが)そこいらで手に入ります。
昨今では「キャッシュレス」なんて言葉が流行るように、お金はデータになりもはや手元にはないことも多いです。
お金は私たちを物理的に守ってくれません。財布に500円玉が入ってたからナイフを防げたなんてことはないでしょう。札束を胸に入れておいたので銃弾が胸に到達しなかったという話があったきがしますが、そんなものよりその金で防弾チョッキでも買う方がよほど身を守れます。
道具としても特に役には立ちません。
集めて燃やせば焼き芋くらいできるかもしれませんが、木の葉の方が有能でしょう。せいぜいサクマドロップスの缶を開けられる程度です。10円玉なら、袋に入れて放り込んでおけば、流しが綺麗にできるかもしれませんが。
こうしてみるとあまりにも価値がなさそうなこの「お金」。
なぜみんな欲しがるんでしょう。お金を多く持つものが価値があるかのように言われるのでしょう。
「お金はみんなが価値があると信頼しているから価値がある」とまことしやかに言われますね。
でもおかしいですよね。
なんでみんなが信頼するんでしょう。
神や仏を信じるよりもお金を信じる。
大事な人とたちよりもお金を信じる。
よくよく考えると、妙な感じ。
ほとんど全ての人がお金に価値があると信じていることが、なんだか不思議なんですよね。
で、なんでかな、に自分なりに今出した答えが『交換可能性』。
お金があると大体欲しいものが手に入りますよね。そして、同じお金を出せばみんな同じ物が手に入る。(全く一緒ではないにしても)
だからかなあ、と。
おそらく、価値があるのはこの『交換可能性』なんですよ。
例えば、全然お金は持ってないけど、交渉能力が高くてだいたいなんでも自分の望むものは叶えちゃう人がいるとするじゃないですか。
それとお金はめっちゃ持ってるけど、なんらかの理由で自分の欲しいものは全く手に入れられない人もいたとするじゃないですか。
どっちになりたいですかって、そりゃもダントツ前者ですもん。
まあ、後者は「なんらかの理由」がないかぎりだいたいのものを苦労なく手に入れられるはずなんで、どっこいなんですけど。
なので、お金の価値は「交換可能性」にある。
で、お金と「交換可能性」のどちらがより価値があるかというと、交換可能性なんですよね。
お金は目盛りでしかないんです。「交換可能性」の。
交換可能性は、実は別の方法でも高められるんじゃないかと思うんですよね。
例えば有名になるとか、交渉力を高めるとか、多分他にも。
だから、お金をかけてでもそっちを手に入れるのが重要なんだろうな、と朦朧とした頭で考えておりました。
ただお金のいいところであり悪いところなのは、「誰が持ってても1円の価値は1円」ってところなんですよね。
私が持ってても一国の大臣が持ってても犯罪者が持っていても。
お金自身には汚さとかないんですよ。
だから。犯罪犯してても、バレさえしなければ、犯罪者に高い交換可能性が行ってしまう。
お金に代わる何かが、あればいいんだけれど。
昔ハマったゲームにガンパレードマーチというものがありまして。
その中にキャラクターの「発言力」という数値があるんですよ。
これは、何かの決定に影響を与えたりすると目減りする。
今考えると、なかなか面白いシステムですよね。
発言力が通貨みたいに使えたら、世界は今より優しくなるのかしら。